最も問題になる副作用といえば、注入部位のアレルギー反応です。注射前の皮内テストが必要でない安全なヒアルロン酸製剤、 ヒト組織由来のコラーゲン、 新しいブタ組織由来コラーゲンのような注射でさえ約 7000人から1万人に一人アレルギーを起こす可能性があるといわれています。アレルギー反応としては、注入部位の発赤、腫れ、痒みなどが典型的なもので、症状は増減を繰り返しながら、数ヶ月で消失します。基本的に、出現しても、注入物が自然に吸収されれば症状もなくなります。
もし、注入部位が 数日過ぎても赤みや腫れがおさまらないようでしたら、治療を受けた病院、クリニックの診察を受けてください。場合によっては、ステロイド剤、坑アレルギー薬や坑炎症の軟膏を塗り、治療をする必要があるかもしれません。ヒアルロン酸製剤ならば 溶かして分解してしまう酵素剤を使って すぐに吸収させることもできます。
もし、以前に注射をして 赤みや腫れが長引いた経験がある方は、医師にそのことを必ず告げてください。また、コラーゲン製品の中でも、牛由来のものは、必ず 治療前に皮内テストが必要です。その場合は、テスト後2週間以上 反応を確認してから注射することになります。
一方、皮内テストが陰性にも、関わらず治療後に過敏反応を示すことがあります。(遅延性陽性反応)直後の紫外線、飲酒、サウナ、エステのマッサージ、超音波などの美顔器が原因と考えられるケースもあります。これらは3~4日は控えた方が良いでしょう。医師の指示があると思いますが、 何も問題がなくても、基本的には、2週間前後にチェックは受けたほうが安心です。
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